関係代名詞 2文を1文につなぐ(基本編 part1)
以前にもお話したように関係代名詞というのは、文をつなぐ「接続詞」という役割があります。
ここでは実際に2つの文を1つにしていく考え方を説明をしていきましょう。
関係代名詞を使って2文を1文にするには次のような手順で考えていきます。
<関係代名詞を使って2文を1文にする方法>
1.2つの文の共通な単語に線をひく。
(このとき片方は代名詞になる)
2.線をひいた代名詞から使う関係代名詞を考える。
もう一つの単語は先行詞になる。
3.先行詞まで書く。
4.3の後ろに関係代名詞を書いて、その後ろに代名詞以外の部分を続ける。
<関係代名詞の種類>
先行詞 主格(〜は) 所有格(〜の) 目的格(〜を,に)
人 who whose whom
人以外 which whose which
両方 that × that
「関係代名詞の種類」と「関係代名詞を使って2文を1文にする手順」は上のようになります。
しかしこれを読んだだけでは分からないと思いますので、これに基づいて実際に文を作っていきましょう。
例1)
「I have a friend.」
「He is a doctor.」
この2つの文を関係代名詞を使って1つにしていきます。
これらの文の意味は問題ないと思いますが、一応確認しておきます。
「I have a friend.」 → 「私は友達がいます」
「He is a doctor.」 → 「彼は医者です」
こうなりますね。この2つの文を一つにするのですからできあがる文の意味は次のようになります。
「私は医者である友達がいます」
それでは実際に文をつなげていきます。
上で書いた手順に沿って進めていきます。
関係代名詞でつなぐ 〜手順1〜
1.2つの文の共通な単語に線をひく。
(このとき片方は代名詞になる)
まずはこれです。
「2つの文の共通な単語に線をひく」 この場合はこうなります。
「I have a friend.」 の 「a friend」
「He is a doctor.」 の 「He」
この「a friend」と「He」が同じ人を指していることは分かりますか?
「私には友達がいます」の「友達」は、
「彼は医者です」の「彼」と
同一人物ですよね。
しかも「片方は代名詞」といっているのでここでは「He」が代名詞にあたります。
まずは2つの文の共通な単語に線を引きます。
関係代名詞でつなぐ 〜手順2〜
2.線をひいた代名詞から使う関係代名詞を考える。
もう一つの単語は先行詞になる。
次に「線をひいた代名詞から使う関係代名詞を考える」ですが、これはこのように考えます。
この問題では「He」が代名詞でした。
「He」 → 「彼は」 → 「主格」 → 「先行詞は人」 → 「who」
「He」の意味は「彼は」で、この「〜は」となるのは「主格」。
そして先行詞は「a friend」で「人」になります。
これらのことから下の関係代名詞の表から使う関係代名詞は「who」と分かります。
<関係代名詞の種類>
先行詞 主格(〜は) 所有格(〜の) 目的格(〜を,に)
人 who whose whom
人以外 which whose which
両方 that × that
関係代名詞でつなぐ 〜手順3〜
3.先行詞まで書く。
次は「先行詞まで書く」です。
最初の2つの文で「a friend」が先行詞になることは確認しました。
そうしたらそこまでをまずは書いてしまいましょうということです。
この時点で次のところまで文が書けます。
「I have a friend」
※先行詞が「friend」なので、そこまでを書きました。
関係代名詞でつなぐ 〜手順4〜
4.3の後ろに関係代名詞を書いて、その後ろに代名詞以外の部分を続ける。
さぁ、最後の仕上げです。
次は選んだ関係代名詞(ここではwho)を3番で書いた文の後ろに続けます。
「I have a friend who」
次に「その後ろに代名詞以外の部分を続ける」となっていますが、これはもう一つの文「He is a doctor.」という文から「He」を除いた部分を後ろにつなげるということです。
そうするとこんな文が作れます。
「I have a friend who is a doctor.」
これで完成です。
文の訳し方は前回までで練習したとおりですが、念のため確認しましょうね。
「I have a friend who is a doctor.」
↓
「I have a friend」 → 「私は友達がいます」
「who is a doctor.」 → 「医者である(医者をしている)」
※この部分が「どんな友達なのか」を後ろから説明しています。
↓
「I have a friend who has a doctor.」
(私は医者をしている友達がいます)
このように考えていきますが、分かりましたでしょうか?
もう一つ別の例文で作り方を確認していきましょう。
これは関係代名詞 2文を1文につなぐ part2で見ていきます。