練習問題 受動態 目的語が2つある場合
ここではこのように2つの目的語を持つ文では受動態が2種類作れるということでその練習をしていきます。
次のそれぞれの文を2種類の受動態に直して意味も答えなさい。
(1) Mr. Hayashi sent us this e-mail.
(2) I showed my friend some pictures.
解答・解説(1)
(1) Mr. Hayashi sent us this e-mail.
さて、今回は目的語が2つ入っている文を使って2種類の受動態を作るという問題です。
ポイントは2つある目的語のうち、使わなかった方は過去分詞の後ろに入れてあげるということです。
さらにもう少し深いことを言えば、「人に」が後ろにくるときにはその前に前置詞の「to」を入れてあげるということでした。
それではこの問題で考えていきましょう。まずはこの文の意味を考えてみます。
「林さんは私たちにこのeメールを送りました」
となっていますね。
この中の
「私たちに(us)」
「このeメールを(this e-mail)」
がそれぞれ目的語なので、これらを主語にした受動態の文を作っていきます。
まずは「私たちに(us)」を主語にした文はどうなるでしょう。
<受動態の作り方>
1.「us」のままでは主語にできないのでこれを「We」に変えます。
→「We」
2.次に「be動詞+過去分詞」ですが、元の文が過去形で主語が複
数ですからbe動詞は「were」となります。
また「sent」は「send - sent - sent」と変化する動詞なので
過去形と過去分詞は同じ形で、これを主語の後ろに続けます。
→「We were sent」
3.この後ろにもう一つの目的語をいれます。
ここでは「this e-mail」ですね。
→「We were sent this e-mail」
4.最後に「〜によって」を入れます。
ここでは「林さんによって」です。
→「We were sent this e-mail by Mr. Hayashi.」
これで完成です。
このように考えていきます、分かりましたか?
それではもう一つの文も考えていきます。
今度は「this e-mail」を主語にした場合の文です。
1.「This e-mail」を主語にするのでまずはここから始める。
→「This e-mail」
(このeメールは)
2.次は「be動詞+過去分詞」です。
上では主語が複数だったので「were」を使いましたが、ここでは単数に変わるので
「was」になります。気をつけましょう。
→「This e-mail was sent」
(このeメールは送られました)
3.次がポイントの部分です。
もう一つの目的語をここに入れますが、前置詞の「to」は入れても入れなくても
意味は同じです。
→「This e-mail was sent (to) us」
(このeメールは私たちに送られました)
4.最後は「〜によって」を入れます。これは最初に作った文と同じですね。
→「This e-mail was sent (to) us by Mr. Hayashi.」
(このeメールは林さんによって私たちに送られました)
正解)
「We were sent this e-mail by Mr. Hayashi.」
(私達は林さんによってこのeメールを送られました)
「This e-mail was sent (to) us by Mr. Hayashi.」
(このeメールは林さんによって私たちに送られました)
解答・解説(2)
(2) I showed my friend some pictures.
流れはもう分かりましたね?
同じように考えてもらえばこの問題も簡単に分かります。
「I showed my friend some pictures.」
(私は友達に何枚かの写真を見せました)
この文の目的語は「(私の)友達に」と「何枚かの写真を」です。
それでは作っていきましょう。
<「(私の)友達に」を主語にした場合の文>
1.「(私の)友達に」を主語にする。
→「My friend」
(私の友達は)
2.「be動詞+過去分詞」を続ける。
「show」は「show - showed - shown」と変わります。
→「My friend was shown」
(私の友達は見せられました)
3.ここでもう一つの目的語を入れます。
→「My friend was shown some pictures」
(私の友達は何枚かの写真を見せられました)
4.最後は「〜によって」を入れます。
→「My friend was shown some pictures by me.」
(私の友達は私によって何枚かの写真を見せられました)
一つ目の文はできましたか?
もう一つの文も確認してください。
<「何枚かの写真を」を主語にした場合の文>
1.「何枚かの写真を」を主語にする。
→「Some pictures」
(何枚かの写真は)
2.「be動詞+過去分詞」を続ける。
ただし、ここでは主語が複数になっていることに注意が必要。
→「Some pictures were shown」
(何枚かの写真は見せられました)
3.もう一つの目的語を入れる。
→「Some pictures were shown (to) my friend」
(何枚かの写真は友達に見せられました)
4.最後に「〜によって」を入れる。
→「Some pictures were shown (to) my friend by me.」
(何枚かの写真は私によって友達に見せられました)
正解)
「My friend was shown some pictures by me.」
(私の友達は私によって何枚かの写真を見せられました)
「Some pictures were shown (to) my friend by me.」
(何枚かの写真は私によって友達に見せられました)