byを省略する受動態
受動態の基本はもう分かりましたか?
受動態では「by」という語が出てきましたね。
これは「〜によって」という意味で、誰によってされているのかを表していました。
しかし文によってはこれを省略することがあります。
ここでは「byの省略」とはどんな話なのか説明していきます。
次の例文を見てください、能動態の文を受動態に変えています。
例)
Everyone likes the teacher.
(みんなはその先生が好きです)
↓
The teacher is liked by everyone.
(その先生はみんなに好かれています)
この文の最後に「by everyone」とありますが、これは「誰によってその先生が好かれているのか」を伝えるために書いています。
これを抜かしてしまうと「誰によって好かれているの?」と分からなくなってしまうからです。
そう・・・、
言ってあげないと分からなくなるから書いてあげたんです。
ということは、
「言わなくても分かるなら言わなくてもいい」
ということになりませんか?
英語では極力ムダなことはしないという傾向があるので、ここでも「言わなくても分かる場合は省略する」ということになります。
それでは一つ言わなくても分かるので「by 〜」を省略する例文を挙げておきましょう。
例) 次の能動態の文を受動態に書きかえなさい。
「We speak Japanese in Japan.」
この文は能動態(いわゆる普通の言い方の文)ですが、これを受動態に書きかえると次のようになります。
答え) Japanese is spoken in Japan.
(日本語は日本で話されます)
この文では「by us」が入っていません。つまり
「Japanese is spoken by us in Japan.」とはなっていないということです。
これはなぜかというと、「日本語は日本にいる人たちによって話されている」ということを言わなくても分かるからです。(参考書によっては“一般の人を指すときは省略する”とあったりしますが、結局は言わなくても分かるからといえますね)
このように「言わなくても分かる場合はby 〜を省略する」というルールが受動態にはありますので覚えておいてください。