練習問題 現在分詞の基本
次の日本語を英語に直しなさい。
1. 座っている少年
2. 窓のそばで座っている少年
3. 話をしているあの女の人
4. 私の父と話をしているあの女の人
解答・解説(1)
さて、ここでは分詞の練習問題をしていきます。
分詞には「現在分詞」と「過去分詞」の2つがありますが、ここでは「現在分詞」に限定して練習をしていきましょう。
1. 座っている少年
分詞の使い方は2つでした。
一つ目は分詞だけで名詞を修飾する場合です。このときは「分詞 + 名詞」という順序で並べました。
二つ目は分詞以外にも言葉を足して修飾する場合です。このときは「名詞 + 分詞 + その他の語句」という順番で並べました。
さて、この問題ではどうなっているでしょう?
「座っている / 少年」
(「座っている」という現在分詞が「少年」という名詞を単独で修飾)
このことから上の説明の「一つ目」にあたります。ですから英語に直すと、
「the sitting boy」
となります。このときに「the」という単語をつけていますが、これは名詞の前に入れる冠詞なので通常は「the」を入れておけばいいです。
しかし「あの」や「この」という日本語が入っている場合には「the」ではなく、それぞれ「that」や「this」に変えていきます。
正解)
「the sitting boy」
(座っている少年)
解答・解説(2)
2. 窓のそばで座っている少年
次の問題は(1)と似ていますが「窓のそばで」という語が増えています。つまり「分詞以外の語も加えて名詞を修飾している」という二番目のパターンになっています。
「窓のそばで座っている / 少年」
これを英語にするときは「少年」、「座っている」、「窓のそばで」の順番で並べます。
「窓のそばで座っている / 少年」
↓
「少年 + 座っている + 窓のそばで」
↓
「the boy + sitting + by the window」
↓
「the boy sitting by the window」
正解)
「the boy sitting by the window」
(窓のそばで座っている少年)
解答・解説(3)
3. 話をしているあの女の人
ある程度理解が進んできたかと思います。
では次の問題を見てみましょう。
「話をしているあの女の人」
これは「話をしている」という現在分詞が「女の人」という名詞を修飾しているパターンです。
この中で「あの」という語がついていますが、これは(1)の中で説明をしたことです。
つまり(1)と(2)では「あの」も「この」も書いていなかったので、英語では「the」という語を使いましたが、ここでは「あの」となっていることから「the」の代わりに「that」を使えばよいということです。
「話をしている / あの女の人」
↓
「that talking woman」
※「あの」という語にあたる「that」は「the」と同じ役割なので分詞よりも前に書く。
正解)
「that talking woman」
(話をしているあの女の人」
解答・解説(4)
4. 私の父と話をしているあの女の人
今度の問題ではどうなるでしょう?
「私の父と話をしている / あの女の人」
この問題では「私の父と」という語があるので「話をしている」という現在分詞以外の言葉も加わって「女の人」という名詞を修飾しています。ということは英語で並べる順番は
「名詞(あの女の人)」
+
「分詞(話をしている)」
+
「その他の語句(私の父と)」
となるので英語では「that woman talking with my father」となります。
正解)
「that woman talking with my father」
(私の父と話をしているあの女の人」
上で練習した「話をしているあの女の人」などという言い方はこれだけでは“文”にはなっていませんよね。
文というのは基本は「主語 + 動詞」が入っています(命令文には主語はありませんが)。次に現在分詞 part2ではここで練習をしたことをふまえて文を作る練習です。