郡動詞の受動態の場合
ここでは「群動詞の受動態」というものを説明します。
そもそも群動詞というものがどんなものかよく分かりませんよね。
群動詞というのはいわゆる「熟語」のことで、いくつかの単語が一セットになって一つの意味になっているものを言います。
例えば次のようなものがあります。
〔群動詞の例〕
look at 〜 「〜を見る」
look for 〜 「〜を探す」
speak to 〜 「〜に話しかける」
talk with 〜 「〜と話をする」
listen to 〜 「〜を聞く」
などのようなものですから初めて目にするというものではないと思います。
このような群動詞を使っている文を受動態にするときにはちょっとしたルールがあります。
群動詞の入った文の受動態
群動詞が入った文を受動態にするときの注意点は1つだけです。
それは、「群動詞のセットを崩さない」ということです。
言葉では分かりずらいので例文で説明しましょう。
例1)
「I listened to music then.」
(私はそのとき音楽を聞きました)
この文には「listen to」という群動詞が使われていますね。
この文を受動態にしていきますが、受動態を作るときの基本的なルールはこれまでと同じです。
つまり、
1.目的語を主語にする。
2.be動詞 + 過去分詞を書く。
3.by 〜で誰によってされているのかを書く。
これです。
ただ、この例文では「listen to」という群動詞が使われているので、受動態にした時も「listen」と「to」のセットが崩れないようにすると次のようになります。
「Music was listened to by me then.」
(音楽はその時私によって聞かれました)
上の文を見て下さい、「was listened to」となっていますね。
これは「listen to」がセットの熟語なので、受動態になってもこのセットを崩さないというルールがあるからです。
しかも「to」という前置詞の後ろに「by」という前置詞がきています。
普通はこのような使い方はしませんが、群動詞の受動態の時には間違いではないので気にしなくてもよいです。
このように郡動詞という、いわゆる熟語(連語)を使って受動態にするときには、熟語を崩さないということがポイントになります。