関係代名詞を入れる問題のとき方
関係代名詞の問題もどんどん進んできましたが、ここでは「関係代名詞を入れる問題のとき方」を解説していきます。
関係代名詞の問題はいろいろなパターンで出題されます。その中でも今回は適切な関係代名詞を入れる問題の考え方を説明していきます。関係代名詞を入れる問題とは次のようなものです。
例1)
次のカッコに適切な関係代名詞を入れて文を完成させなさい。
「This is the book ( ) was written in English.」
関係代名詞の部分だけがカッコになってあいています。この問題を解くには次のことを知っていないといけません。一つは
先行詞が「人」か「人以外」かを見る
ということもう一つは、
関係代名詞の格は主格、所有格、目的格によって形が変わる。
ということです。
関係代名詞の “格” を考える
関係代名詞の後ろ (この問題ではカッコの後ろ) をみればどの格になるのか判断できるので、判断の仕方を知っておくことが大切ですが、次のように判断できます。
<関係代名詞の格>
関係代名詞の後ろがどのパターンになっているか?
1.「(助)動詞」 →「主格」
2.「名詞」 →「所有格」
3.「主語+動詞」 →「目的格」
このルールを頭にいれておけばあとは簡単に解けます。たとえば先ほどの例題で考えてみると、
「This is the book ( ) was written in English.」
この問題の場合カッコ(ここに関係代名詞が入る)の後ろには「was」があります。
「was」はbe動詞、つまり1番の「動詞」になりますのでこのカッコには「主格」の関係代名詞が入ると分かります。
次に先行詞をみると「book」ですから「人以外」ですね。
先行詞が“人以外”で格が“主格”の場合は以前に勉強した関係代名詞の表から考えると「which」なので正解は「which」となります。
「This is the book ( which ) was written in English.」
(これは英語で書かれた本です)
ちなみに関係代名詞の「that」も使えます。この「that」は「whose」以外の関係代名詞ならどこでも使える便利なものです。しかし最初のうちからこのthatばかり使っていると、
「that以外の関係代名詞を入れなさい」
といわれたときに使い分けができなくなってしまいます。
ですから最初のうちはthat以外の関係代名詞を入れられるようにして下さい。
それではもう少し他の例を見ていきましょう。
関係代名詞を入れる問題 その2
例2)
次のカッコに適切な関係代名詞を入れて文を完成させなさい。
「This is an uncle ( ) I want to see.」
さて、この問題はどうでしょうか?
上と同じように考えていきます、まずは先行詞を確認します。
先行詞は「an uncle」で「おじさん」ですから『人』ですね。
次に関係代名詞の後ろにきている語を見てみますと「I want」となっていますね。これは「主語+動詞」という形です。この「主語+動詞」という形は『目的格』ですから、使う関係代名詞は「whom」となります。
「This is an uncle ( whom ) I want to see.」
(こちらは私が会いたいおじさんです)
このように、確認することは2つです。
1つ目は「先行詞の種類」で「人」か「人以外」か。
2つ目は「関係代名詞の後ろに何がきているのか」で格を判断する。
この2つの点に着目して解いていきます。
慣れてしまえば簡単にできるようになりますのでまずはたくさん問題を解くことです。