練習問題 受動態 郡動詞の場合
さて、ここでは受動態の郡動詞の場合の練習問題をしていきます。
郡動詞というのはいわゆる熟語(連語)のことです。
このような場合にはちょっとしたルールがあります。
どういうルールがあるのかを問題を通して理解してください。
次のそれぞれの文を受動態に直して意味も答えなさい。
(1) Hiroshi takes care of the dog every day.
(2) The foreigner spoke to Naomi yesterday.
解答・解説(1)
(1) Hiroshi takes care of the dog every day.
それでは1問目です。
「Hiroshi takes care of the dog every day.」
(ヒロシは毎日その犬の世話をします)
ここでは「take care of」という群動詞が使われています。
「take care of 〜」
=「look after 〜」
(〜の世話をする)
という意味です。
上のどちらも同じ意味でどちらも群動詞です。
それでは受動態に変えてみましょう。
「Hiroshi takes care of the dog every day.」
1.この中の目的語を受動態の主語にする。
この文の目的語は「the dog」になります。
「その犬を世話する」と考えると「〜を」という目的語になることが分かりますね。
→「The dog」
2.次に「be動詞 + 過去分詞」を続ける。
上の「the dog」にあうbe動詞は「is」です。
この文は現在形なので「was」ではないですよ。
また、過去分詞は「take - took - taken」と変化するので「taken」になります。
そして何よりもここが今回の一番のポイントですが、「taken」の後ろには「care of」を自動的に続けて書くということです。
→「The dog is taken care of]
3.後ろに「by 〜」を続ける。
この問題では犬の世話をしているのは「Hiroshi」ですから「by Hiroshi」を、さらにその後ろには残っている「every day」を続けます。
→「The dog is taken care of by Hiroshi every day.」
(その犬は毎日ヒロシによって世話をされています)
このように考えて解いていきます。分かりましたか?
正解)
「The dog is taken care of by Hiroshi every day.」
(その犬は毎日ヒロシによって世話をされています)
解答・解説(2)
(2) The foreigner spoke to Naomi yesterday.
さて、この問題も同じように考えて解いていきます。
この問題で使われている群動詞は「speak to」です。
「speak to 〜」
(〜に話しかける)
(1)と同じように考えて解いていきましょう。
「The foreigner spoke to Naomi yesterday.」
(その外国人は昨日ナオミに話しかけました)
1.この中の目的語を受動態の主語にする。
話しかけられたのは「ナオミ」です。ですからこの文の目的語は
「ナオミ」になります。
→「Naomi」
2.次に「be動詞 + 過去分詞」を続ける。
この文の動詞は「speak to」です。ただしここでは過去形になっているので、作る受動態の文も過去形にしてあげることを忘れないで
下さい。
過去形の受動態は「be動詞を過去形にする」のでしたね。
また、speakは次のように変化しました。
「speak - spoke - spoken」
しつこいようですが、ここでは「speak to」という群動詞が使われています。
ですから受動態にするときにもこのセットは崩してはいけません。
→「Naomi was spoken to」
3.後ろに「by 〜」を続ける。
最後に残りの部分をつなげていきます。
ナオミが話しかけられたのは「外国人によって」です。
この「〜によって」を書いてから最後に「昨日」を続けます。
→「Naomi was spoken to by the foreigner yesterday.」
(ナオミは昨日その外国人に話しかけられました)
正解)
「Naomi was spoken to by the foreigner yesterday.」
(ナオミは昨日その外国人に話しかけられました)
今回は以上です。
今回の群動詞の受動態という内容はどうでしたか?
難しいことはありません。
とにかく、「群動詞はセットのまま使う」ということだけがポイントです。
これだけはしっかり覚えておきましょう。