練習問題 過去分詞の基本
次の日本語を英語に直しなさい。
1. 書かれた手紙
2. 壊れているコップ
3. 私の姉によって書かれた手紙
4. 私が壊したコップ
解答・解説(1)
はい、それでは過去分詞の練習問題を解答解説していきます。
ここで練習する「過去分詞」は現在分詞 part1で説明した「現在分詞」と同じ考え方です。
つまり、
<分詞だけで修飾する場合>
→ 過去分詞 + 修飾される名詞
例)a used car(使われた車 → 中古車)
<分詞以外の言葉もついて修飾する場合>
→ 修飾される名詞 + 過去分詞 + 修飾語
例)the car used by many people(多くの人々に使われた車)
となります。
それでは問題を解いていきましょう。
1. 書かれた手紙
この問題も上の考え方でいけば「書かれた手紙」というのは「〜された」という過去分詞だけで修飾するパターンになります。ですから順番は「過去分詞 + 修飾される名詞」となります。
「書かれた」 → 「過去分詞」 → 「written」
「手紙」 → 「letter」
↓
「書かれた手紙」 → 「the written letter」
正解)
「the written letter」
(書かれた手紙)
解答・解説(2)
2. 壊れているコップ
次は「壊れているコップ」です。
慣れていないうちはこの「壊れている」の「〜ている」に惑わされないように気をつけてください。
前回の現在分詞では「〜している」となっていると説明しました。そう考えるとこの「壊れている」も「〜している」ですから現在分詞を使うのではないかと思ってしまいますね。
でも違います。
前回までの現在分詞では
「話している女の子」
「座っている少年」
と言うことができましたが、この場合修飾される語に注目すると、
「女の子」
「少年」
のように『生き物』ですよね。別に人間に限ることはありません。生き物かそうでないかで考えます。
現在分詞を使う場合はこの『生き物』が自分でそれをしようとしているのです。
例)
「話している女の子」 → 「女の子が(自分で)話そうとして話している」
「座っている少年」 → 「少年が(自分で)座ろうとして座っている」
こういうときの「〜している」は「現在分詞」のingになるのです。このことを頭に入れて「壊れているコップ」というのを見てみましょう。
この場合、壊れているのは“コップ”ですよね。
コップというのは『物』です。生き物ではありません。コップというのは“自分から”壊れようとしていません。人によって壊されてしまうのです。ですからたとえ日本語で「壊れている」となっていても単純に
「〜している」だから現在分詞と考えてしまってはいけません。ここでは「壊されたコップ」と考えて、「the broken glass」とするのが正解です。
「壊れている」 → 「壊された」 → 「broken」
「コップ」 → 「glass」
↓
「壊れているコップ」 → 「the broken glass」
正解)
「the broken glass」
(壊れているコップ)
解答・解説(3)
3. 私の姉によって書かれた手紙
今度の問題は「私の姉によって書かれた手紙」です。
これは(1)の「書かれた手紙」の前に「私の姉によって」という言葉が増えたものですね。
ということは分詞の「書かれた」という言葉以外に「私の姉によって」という別の修飾語がついたものですから、
<分詞以外の言葉もついて修飾する場合>
→ 修飾される名詞 + 過去分詞 + 修飾語
になりますから英語にしていく順番に気をつけましょう。
「私の姉によって書かれた」 → 「written by my sister」
「手紙」 → 「letter」
↓
「私の姉によって書かれた手紙」 → 「the letter written by my sister」
これが正解になります。
正解)
「the letter written by my sister」
(私の姉によって書かれた手紙)
解答・解説(4)
4. 私が壊したコップ
はい今度の問題は「私が壊したコップ」となっています。
突然分詞の問題っぽくなくなったと思いませんか?しかしこれも分詞の問題です。
日本語ではすごく普通の言い方ですよね。ではこれを英語で言うとどうなるのでしょうか?
「I broke the glass.?」
これでは「私はそのコップを壊しました」となってしまい、一つの文になってしまいます。「私が壊したコップ」というのは主語と動詞が入った文ではないですよね。これは次のように考えます。
「私が壊したコップ」 → 「私によって壊されたコップ」
(3)で解説したように「コップ」は『物』ですから自分から壊れていくことはありません。何かによって壊されるのです。
この場合には「私」によって壊されたと考えられますから「私によって壊されたコップ」と考えることになります。
「私によって壊された」 → 「broken by me」
「コップ」 → 「glass」
↓
「私によって壊されたコップ」 → 「the glass broken by me」
これが正解です。
このように日本語だけを見るとちょっと混乱しそうな言い方も出されますので覚えておきましょう。
正解)
「the glass broken by me」
(私によって壊されたコップ)