関係代名詞の書きかえ練習問題 part2
ここのページは関係代名詞 書きかえ練習問題 part1の続きになります。
次のそれぞれの文がほぼ同じ意味になるようにカッコに適語を入れて文を完成させなさい。
I wrote this book.
= This is the book ( )( ) wrote.
= This is the book ( )( ).
= This is the book ( )( ) me.
= This is the book ( )( )( )( ) me.
解答・解説 1つ目
I wrote this book.
= This is the book ( )( ) wrote.
= This is the book ( )( ).
= This is the book ( )( ) me.
= This is the book ( )( )( )( ) me.
さて問題を見ていきましょう。
ここではこの1問だけですが、結構ボリュームがありますよ^^
まずは最初の文の意味からです。
これは
「I wrote this book.」
(私はこの本を書きました)
何の問題もないですね。
これと同じ意味になるように書きかえていきます。次の文を見てください。
「This is the book ( )( ) wrote.」
この文の形から意味は「これは私が書いた本です」という意味にさせたいということは予想がつくと思います。そうなると、
「This is the book」 → 「これは本です」
「( )( ) wrote」 → 「私が書いた」
としたいのですからカッコの一つに「私が」という「I」が入り、その後ろには「書いた」という意味の「wrote」が入りますね。
そう考えると「wrote」は初めから書いてあるので、最初のカッコに何かが入ることになります。もちろんここには関係代名詞が入ります。
この関係代名詞は先行詞が「the book」で後ろに「I wrote」という「主語+動詞」が入るので目的格の「which」と分かります。ですから2つ目の文はこうなります。
「This is the book ( which )( I ) wrote.」
(これは私が書いた本です)
解答・解説 2つ目
では次の文を見てください。
「This is the book ( )( ).」
今度は上の文よりも単語1つ分短くなっています。この時点で気づく人もいると思います。
これは「関係代名詞の目的格なので省略されたパターン」です。
関係代名詞の目的格の特徴は、関係代名詞の後ろが「主語+動詞」になっているということでした。
そしてこの場合には関係代名詞を省略できるというルールがありました。
この「This is the book ( )( ).」の場合、文の意味は「これは私が書いた本です」という意味にすることを考えると、カッコには「私は」の「I」と、「書いた」の「wrote」が入らないといけません。
この2つを書くとカッコはすべて埋まってしまうので、関係代名詞を省略した文だと考えられます。
「This is the book ( I )( wrote ).」
(これは私が書いた本です)
解答・解説 3つ目
次の問題です。
「This is the book ( )( ) me.」
この文も同じような意味になりますが、この文の最後に「me」とありますね。これが大きなヒントになっています。
この文は「これは私によって書かれた本です」という意味にもっていきたいのです。
その前にはカッコが2つしかありませんが、そのうち後ろのカッコには「私によって」の「よって」という意味になる「by」が入ります。
そうなると最初のカッコには「書かれた」という意味をあらわす「written」が入ると分かります。
「This is the book ( written )( by ) me.」
(これは私によって書かれた本です)
これは「過去分詞」を使ってあらわした文ですね。「分詞」を使うときには「be動詞」を使わないで書くことができます。
解答・解説 4つ目
それではやっと次が最後の問題になります。この文はどうなるでしょうか。
「This is the book ( )( )( )( ) me.」
今度の文は少し長くなりました。一つ上の文と比べてください。
「This is the book written by me.」
「This is the book ( )( )( )( ) me.」
こうすると分かりやすいでしょうか。
この最後の問題は前回にも似たような問題がありましたが、
上が「分詞を使った文」
下が「関係代名詞を使った文」
で作られています。
下の文は関係代名詞を使うのと、be動詞を使う分だけカッコが2つ多くなっているのです。そこまでが分かればあとは早いですね。
最初のカッコは関係代名詞が入ります。
先行詞が「the book」で後ろに「be動詞」が入るので「which」が入ります。
次はbe動詞です。
先行詞が「the book」なので「is」と思うかもしれませんがここでは「書かれた」と過去の意味になるので「was」となります。
その後ろのカッコ2つは「written by」と入り次のようになります。
「This is the book ( which )( was )( written )( by ) me.」
(これは私によって書かれた本です)
さぁどうでしょう、この問題はとてもボリュームがありました。
このように書きかえ問題はその時に与えられたカッコの数や与えられている単語からどのパターンで文を作ればいいのか考えながら解かないといけません。
そうなるとパッパッと必要な知識が頭の中をかけめぐって正解を探していくことになります。
これを鍛えるにはある程度のパターンを頭に入れておく必要がありますので、とにかく一度解いて理解した問題はくり返し解くということが大切になってきます。
目標としては、問題を見なくても一つの文を与えられたらその他の書きかえが頭に浮かぶまで理解して覚えるということです。
おそらくそこまでやっている人は少ないでしょう。そのくらいの気持ちをもって、腰をすえて取り組んでみてください。