関係代名詞の英作文
関係代名詞シリーズが続いていますが、ここでは関係代名詞を使った文を日本語から英語に直す「英作文」の考え方について解説していきます。
これまで、関係代名詞を使った文の
関係代名詞の文の訳し方
「関係代名詞を使って2文を1文につなげる part1」
「関係代名詞を使って2文を1文につなげる part2」
「関係代名詞を入れる問題」
などを説明してきましたが、日本語から英語に直す英作文の考え方を説明していきます。
これは一番難しいかもしれませんが、一つひとつ順を追って考えていけばそれ程でもないです。
では始めていきましょう。
関係代名詞を使った英作文 実践編
例)次の日本文を英語に直しなさい。
「私は2ヶ国語を話す少女を知っています」
この日本文を英語に直していきましょう。
関係代名詞を使う文を日本語から英語に直すときには分詞のときと話が似ていますが、
『どの部分がどの単語を修飾(説明)しているか』
ということを考えます。この問題文でいうと
「私は2ヶ国語を話す少女を知っています」
「2ヶ国語を話す」という部分が「少女」を修飾しています。
「どんな少女なの?」 → 「2ヶ国語を話す少女だよ」
となっています。
修飾される語(ここでは「少女」)が
英語では関係代名詞の前にくる先行詞となり、
修飾する部分(ここでは「2ヶ国語を話す」)が
関係代名詞の後ろから 前にある先行詞に説明を加える部分
となります。
次に考えるのは、この文の「主語」と「動詞」です。
この文の主語は「私は」で、動詞は「知っています」です。
これはすぐに分かると思います。
ここまでを考えながら日本文を分割すると次のようになります。
「私は / 2ヶ国語を話す / 少女を / 知っています」
↑ ↑ ↑ ↑
主語 修飾部分 先行詞 動詞
これを英語の順番に並べかえてみましょう。
英語では最初に「主語 + 動詞」がきますから「私は知っています」となります。
次に関係代名詞を使った文の場合は「先行詞 + 修飾部分」の順番となり、その間に関係代名詞が挟まります。すると、次のように日本文を並べかえることができます。
「私は知っています / 少女を / 2ヶ国語を話す」
↑ ↑ ↑
主語動詞 先行詞 修飾部分
ここまで進んだら次は、これらの単語を英語に直していきます。
「私は知っています」 → 「I know」
「少女を」 → 「the girl」
「2ヶ国語を話す」 → 「speaks two languages」
この最後の「2ヶ国語を話す」は「speaks」となっていますが、これは先行詞が「少女」で三人称単数だからです。
このように使う動詞の形は“先行詞で判断する”ということも押さえておきましょう。
あとは関係代名詞はひとまず置いといて、これらを並べていきます。
「I know the girl ( ) speaks two languages.」
↑ ↑ ↑
主語動詞 先行詞 修飾部分
ここまでが出来上がりました、ほとんど完成です。
あとは関係代名詞だけですが、上の文をみて何か気づきましたか?
これって前に勉強した「関係代名詞をうめる問題」とそっくりですよね。
そうです、あとは以前勉強した「関係代名詞をうめる問題」の知識を使ってここに入れる関係代名詞を考えるだけです。ここでは関係代名詞の後ろに「speaks」という“動詞”がきています。
また、先行詞は「the girl」という“人”になります。
先行詞が「人」で、後ろに「動詞」がきている場合は「who」だったので、ここでは「who」を使うと分かります。
「I know the girl ( who ) speaks two languages.」
↑ ↑ ↑
主語動詞 先行詞 修飾部分
(私は2ヶ国語を話す少女を知っています)
このように考えて文を作っていきます。
けっこう機械的に順を追って考えていけばできますよね。^^
あとは単語を知っているかいないかですが、これは一気には無理なので、出てきたものを一つひとつ覚えていくしかありません。
このように考えていけば正解にたどり着けますのであとは練習あるのみです。^^